【随想:天国の桜の下で会おう:2】
《3人の出会いは/出雲市立第ニ中学校》
高校卒業後の3年後、私は英範君の葬
儀で遺影をじっと眺めて語りかけた。
6年前に父が他界した時には流さなか
った涙が止めどもなく流れ落ちた。読経
の声を聞きながら、英範君と出逢った8
年前のことを思い出していた。
中学校に入学して一週間目の昼休み、
私は浩二君に会う為に長い廊下を歩いて
彼の教室の前に行った。そこにはガッチ
リとした体格の生徒が入口の柱にもたれ
掛かっていて、「おい、お前!何んて名前
だ? 小さいくせに威張って歩いてるじゃ
ないか!」と、如何にも小馬鹿にした様子
で私に言った。
私は「小さい」と言われる事が大嫌いだ
ったから、「なに!もう一度言ってみろ
!」と、叫ぶと同時にその生徒の胸ぐら
を掴んだ。私の声が大きかったのだろう
教室から数人の生徒が飛び出して来た。
その中には浩二君がいて「幸田は俺の
友達だから喧嘩なんか止してくれ」と殴
り合い寸前の2人の中に割って入った。
これが英範君と私の劇的な出会いだっ
た。この出会いがきっかけで英範君と
浩二君と私との親交が始まった。
《幸田蒼生:ノンフィクション天国の桜の
下で会おう より》
★「昭和40年代街角画像」
https://youtu.be/y9Xcib361zo?list=TLPQMTUwMzIwMjDttlgDPQ8WhA
コミュニティ名 | 終活ストーリー:過去・現在・未来 |
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コミュニティの種類 | サークル |
代表者 | asa |
ジャンル | 生涯学習 / 勉強・教養 |
キーワード | 長期 / シニア |
活動エリア | 島根県出雲市 |
主な活動日・時間 | 不定期 |
活動費 |
無料 |
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